【防犯カメラのお役立ち情報:コラム】

子育て世帯におすすめの防犯カメラの選び方

 ー防犯カメラのお役立ち情報:コラムー

子ども

 近年ネットワーク環境の高速化および家庭用ネットワークカメラの高性能化・低価格化が進み、インターネット経由でどこからでもネットワークカメラにアクセスし、カメラの映像を見ることができるようになりました。家庭用ネットワークカメラは、子育て世代のお子様の見守り・ペットの見守り・高齢者の見守りに活用されています。このコラムでは見守り用のネットワークカメラを導入される際のポイントに関してご説明いたします。
 

見守り用ネットワークカメラを選ぶには・・・

 お子様・ペット・高齢者の見守り用ネットワークカメラにはいろいろな種類があります。ここではネットワークカメラを選ぶ際のポイントをご説明いたします。

1.ネットワークカメラの映像を遠隔から見る方法を確認しましょう

遠隔監視

 ネットワークカメラをインターネットに接続し、外部からカメラの映像を見るためにはいくつかの方法があります。見守り用ネットワークカメラは、外部から接続できないと意味がありません。ご購入前に遠隔地からの接続方法をご確認ください。
 
①DDNSでの接続
 DDNSとはダイナミックドメインネームシステム( Dynamic Domain Name System)の略で、DNSサーバーに登録したドメイン名でネットワークカメラに接続できるサービスです。ネットワークカメラメーカーのサーバーに、購入したカメラのドメイン名を登録し、そこにアクセスすることでネットワークカメラにつながるサービスです。例えば「○○家自宅リビングカメラ」と登録し、そのアドレスにアクセスすると自宅のネットワークカメラに接続できるようになります。このサービスをメーカーが提供しているかの確認が必要です。ドメイン名を設定できるので、覚えやすいのがメリットです。デメリットはメーカーのサーバーでトラブルが発生した場合、カメラへのアクセスができなくなる可能性があることと、外部から映像を見るためにご家庭でご使用のルータのポート開放なども必要になります。
 
②P2Pでの接続
 P2Pはピアツーピア(またはピーツーピー)と呼ばれている、スマホやパソコンなどの端末とネットワークカメラで直接通信を行う方法です。上記のDDNSのようにサーバーを経由しないで通信する方法です。LINEアプリや無料通信のスカイプなどが有名です。設定などが不要で、簡単に使い始めることができるのが大きなメリットです。デメリットはセキュリティ面の不安です。IDとパスワードをスキミングされるとネットワークカメラの映像を簡単にのぞかれる危険性があります。
 
③固定IPアドレス(グローバルIPアドレス)での接続
 通常のインターネットプロバイダーとの契約は、プロバイダーから自動的に割振られるのは動的IPアドレスになっています。IPアドレスとは住所番地みたいなもので、「東京都千代田区永田町 一丁目7番1号 国会議事堂」は一つしかありませんので、郵便を送ればそこに届きます。しかし動的IPアドレスとは、インターネットプロバイダーが割振っているIPアドレスで、いつ変わるかわかりません。固定IPアドレスで住所を固定しないと、ネットワークカメラがある場所につながりません。固定IPアドレスでの接続のメリットは、住所が固定されますので接続の安定性が保てますが、月額費用がかかりコスト面でのデメリットがあります。①DDNSでの接続 でご説明しましたが、ご家庭でご使用のルータのポート開放などの設定が必要になります。
 
④クラウド型サービスでの接続
 ネットワークカメラの映像をクラウドのサーバーにアップロードし、映像を見る方法です。クラウド型サービスを提供しているメーカーもありますが、月々の使用料をご確認ください。
 

2.ネットワークカメラのインターネットへの接続方法を確認しましょう

カメラ設置シーン
 
スマホでの遠隔監視

 ご家庭のインターネット環境はどのようになっていますか? 光回線での常時接続環境かモバイル通信での接続なのかを確認してください。おすすめは光回線での常時接続環境です。またネットワークカメラをルータにLANケーブルで接続できるか、WiFiで接続できるかを確認しましょう。WiFiでルータに接続する場合は、ルータにWiFi機能があるかどうか、WiFi機能がない場合ルータにWiFi機器の取付けが必要になります。
 

3.動体検知機能とお知らせ機能の有無を確認しましょう

赤ちゃんと犬
高齢者食事シーン
赤ちゃん

 見守り用ネットワークカメラの目的は「現地の様子を知りたい」「何か動きがあった場合に映像で確認したい」の2つだと思います。そのためにはネットワークカメラに上記でご説明した「遠隔から映像を見る機能」に加え「動体検知機能(映像に動きがあった場合に検知する)」と「お知らせ機能」が必要です。お子様・ペット・高齢者が何らかの動きをされた場合に、登録したメールアドレスにお知らせが届くのは大変便利です。またカメラにより動体検知機能の動作距離が仕様に記載されています。動体検知距離はカメラと被写体の位置を考え選択してください。
 

4.遠隔監視は通信環境により通信料金が発生します

通信費

 ネットワークカメラの映像を一日中外部から見ることも可能で、WiFi環境下や常時ネット接続がある環境下では通信料金はかかりません。しかし4Gや5Gのモバイル通信環境下ではネットワークカメラ側も遠隔監視側も通信料金が発生します。映像の通信量は思った以上に大きく、ご契約されている端末の通信量契約をご確認された上で遠隔監視の方法をご検討下さい。弊社ブログに 「防犯カメラを遠隔監視する場合の通信量」を掲載しております。ご参考にしてください。
 

5.赤外線暗視機能の仕様を確認しましょう

赤外線映像イメージ

 夜間の暗い室内での監視には、赤外線の暗視機能が必要になります。赤外線暗視機能がついていないと、場合によっては真暗な映像しか映りません。室内であれば10m程度の赤外線照射距離があれば良いかと思いますが、仕様に記載している10mとはカメラから被写体までの距離の往復の距離となります。つまり赤外線照射距離10mとは、5mまで赤外線が照射され夜間の映像撮影が可能ということです。赤外線での映像は白黒となりますが、暗い場所の撮影には必須の機能です。カメラの赤外線照射距離とカメラ設置位置から被写体までの距離をよくご検討ください。
 

6.レンズの画角とズーム機能・パンチルト機能の有無を確認しましょう

画角イメージ

 ネットワークカメラにはレンズの画角が仕様に記載されています。カメラの設置位置にもよりますが、通常水平画角が90度程度あれば室内の全体を撮影することはできるでしょう。撮影範囲とカメラ設置位置をよくご検討ください。また映像のズーム機能やパンチルト機能(カメラの首振り機能)がついている機種もあります。必ずしも必要な機能とは言えませんが、使用される場所の状況によりご選択ください。
 

7.カメラの撮影解像度と遠隔監視時に映像の解像度選択ができるかを確認しましょう

 最近のネットワークカメラの性能は向上しております。古い機種では40万画素程度でしたが、最近は200万画素(2メガピクセル)以上が通常となってきています。解像度が高ければ高い程、映像はきれいに映ります。解像度が高い程良いかもしれませんが、遠隔から映像を見る場合には注意が必要です。スマホで映像を見る場合、それほど解像度が高い必要はありません。上記「3.遠隔監視は通信環境により通信料金が発生します」でも記載しましたが、高解像のカメラ映像は通信量が大きくなります。モバイル通信環境下では、遠隔から監視される場合には通信量の注意が必要です。カメラの機能に遠隔監視する映像の解像度を選択できる機能があるかどうかはご確認ください。
 

8.音声の双方向会話機能

音声双方向

 ネットワークカメラには音声の双方向会話機能がついている機種があります。カメラ側の方と会話ができるのは便利な機能です。必要に応じご選択ください。
 

9.温度・湿度センサー機能

 お子様・ペット・高齢者のおられる室内温度や湿度を測る機能があるネットワークカメラがあります。カメラを設置している室内環境の把握には便利な機能です。必要に応じご選択ください。
 

10.録画機能

 見守りカメラとしてはあまり必要のない機能かもしれませんが、カメラ本体にmicroSDカードを挿入し録画が可能な機種もあります。長期間の録画には適しませんが、短期間録画されたいニーズがある方には便利な機能です。
 

11.カメラのレンズを隠す機能

 ネットワークカメラはIDとパスワードでプライベートな空間を遠隔監視できます。IDとパスワードがスキミングされた場合、他人にカメラの映像を見られることになります。不安な方は、遠隔監視が不要な場合はカメラのレンズを隠すようにされると良いかと思います。