防犯カメラの選び方:失敗しない8つの選定ポイント
防犯カメラ・監視カメラは、家庭やビジネスの安全を守る上で欠かせない存在となっています。しかし、多種多様なモデルが市場に存在し、「現場に最適な一台」をどう選ぶべきか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
本記事では、創業104年・防犯カメラ事業51年の歴史で培った専門知識をもとに、初心者の方でも理解しやすい防犯カメラ・監視カメラの選び方を詳しく解説します。この記事を読めば、基礎知識から失敗しない設置のポイントまで、選定に必要な判断基準がすべて得られるはずです。確実な防犯対策への指針として、ぜひ本ガイドをご活用ください。
■目次:防犯カメラ・監視カメラ選びの「8つの重要項目」
1. 形状:設置場所と「威嚇効果」の有無で選ぶ
2. 照度:夜間や暗所でも鮮明に映る性能を確保
3. 画角:広範囲か、特定の場所か、範囲を限定する
4. 解像度:用途に合わせた「識別能力」の目安で選ぶ
5. 防水:屋外設置なら「IP規格」の確認が必須
6. 耐衝撃:破壊や悪戯が懸念される場所への備え
7. 録画:録画デバイスの種類
8. 保存期間:用途に合わせた「保存期間」の目安
失敗しないための「8つの選定ポイント」を詳しく解説
1. 形状:設置場所と「威嚇効果」の有無で選ぶ
防犯カメラ・監視カメラの形状は、以下の様に大きく3つに大別されます。カメラの設置場所により、形状を選択してください。
①ボックス型カメラ
よく見かける防犯カメラ形状です(写真左)。犯罪への威嚇効果が高いため、万引きやいたずらを抑止したい場所への設置が効果的です。またレンズ交換が可能なため、カメラの設置場所と撮影したい場所への汎用性が高い。屋外設置の場合は屋外用ハウジング(写真右)が必要となります。
②バレット型カメラ
屋内・屋外でも使用可能な防水タイプのカメラです。ボックス型カメラの様に、レンズ交換はできないのがデメリットです。
③ドーム型カメラ
威圧感を感じさせないため、防犯カメラのイメージは低くなります。威圧感の抑えたい所への設置に向いています。屋内用、屋外用の両方の機種があります。
詳細は「防犯カメラ・監視カメラの形状・種類・伝送方法に関して」を参照してください。
2. 照度:夜間や暗所でも鮮明に映る性能を確保
防犯カメラ・監視カメラは、撮影ができる最低照度が性能により違います。撮影したい場所の一日の状態を考え、適した照度性能のカメラを選択してください。 高感度カメラの場合、カラー撮影ができる最低照度は0.002~0.005Lux(ルクス)、それ以下では白黒撮影となります。しかし完全な暗闇では撮影できませんが、赤外線機能付きの防犯カメラ・監視カメラなら撮影が可能となります。赤外線の照射距離以内でしたら、完全な暗闇でも白黒での撮影は可能です。
詳細は「防犯カメラ・監視カメラの形状・種類・伝送方法に関して」を参照してください。
3. 画角:広範囲か、特定の場所か、範囲を限定する
防犯カメラ・監視カメラにはレンズが付いており、各々のレンズには画角が決まっています。簡単に言えば画角とは、撮影可能な幅と高さを示したものです。画角が広い程 広角レンズとなり、狭い程望遠レンズとなります。カメラの設置場所と撮影したい場所への距離や、撮影したい範囲を考えレンズ(画角)を選びます。レンズ一体型カメラではバリフォーカルレンズが搭載されている機種が多いので、ある程度の広角~標準~望遠の選択設定できます。
詳細は「防犯カメラ・監視カメラの形状・種類・伝送方法に関して」を参照してください。
4. 解像度:用途に合わせた「識別能力」の目安で選ぶ
防犯カメラ・監視カメラの解像度には、低解像度の古いものは40~50万画素程度のカメラから、メガピクセルと呼ばれている 1MP(1メガピクセル=100万画素 以下同様)、2MP、4MP、5MP、8MPなどの高解像度カメラが現在発売されています。2MPとは2メガピクセルの事で、1,920X1,080=2,073,600の画素数を持つカメラです。同様に4MPは2,688X1,524=4,096,512。5MPは2,592X1,944=5,038,848。8MPは3,840X2,160=8,294,400 です。
解像度が高い程、撮影した画像は高精細となりますが、デメリットして高解像度の画像データは大きくなります。
またカメラの解像度に合せて録画機の録画解像度もチェックしておく必要があります。カメラ解像度が高くても、それに見合った録画機の性能がないと、せっかく高解像度で撮影した画像が低い解像度での録画となってしまうからです。録画フレーム数(コマ数)にも依りますが、録画する際の録画容量を大きく占めることになり、録画デバイスのハードディスクも大容量となります。現在のカメラ解像度の主流は2MP~4MP程度のカメラ解像度のものが多くなってきていますので、カメラ選択の場合の検討項目にしてください。(写真は30万画素と200万画素の画像イメージ)
※走行中の車両ナンバー識別などは、解像度以外に専用の機種選定や高度な設定が必要になるため、事前の実機テストを推奨します。
詳細は「防犯カメラ解像度と画素数」を参照してください。
5. 防水:屋外設置なら「IP規格」の確認が必須
防犯カメラ・監視カメラには、大きく分けて屋内用と屋外用に大別されます。それに伴いカメラの防水性能・防塵性能もカメラ選択時の重要な要素となります。防水性能と防塵性能には屋外に設置する電気機器の防水・防塵性能の規格としてIP規格があります。簡単に言えば、雨風や粉塵に対する性能企画です。IP65などの企画を目にされた方も多いと思います。 IPの数値の最初の6は防塵性能を表し、最後の5は防水性能を表します。通常IP65程度の性能を持っていれば、屋外での使用には問題ないと思いますが、台風時の『横殴りの雨』を想定したIP66以上の選定を推奨します。また、沿岸部では防水性能だけでなく『耐塩害仕様』の検討も不可欠です。
詳細は「防犯カメラ・監視カメラの防水と防塵性能」を参照してください。
6. 耐衝撃:破壊や悪戯が懸念される場所への備え
防犯カメラ・監視カメラの中には、耐衝撃性能を持ったカメラがあります。これは侵入者が防犯カメラ・監視カメラを壊して、犯罪の証拠隠滅を図る事に対する対策です。耐衝撃性能を表す指標としてIEC(国際電気標準会議)で規定されている「IK」で表示される耐衝撃等級が存在します。
IK10が最高衝撃等級で、数字が少なくなるほど衝撃に対して弱くなります。カメラは精密機器ですので、完全な破壊を防ぐことは難しいでしょうが、簡単に破壊されないのは抑止として重要でしょう。また簡単に手が届かない場所への設置も重要かと考えます。(写真は耐衝撃性能のドーム型カメラ)
詳細は「防犯カメラ・監視カメラの耐衝撃性能」を参照してください。
7. 録画:録画デバイスの種類
防犯カメラ・監視カメラの映像は何に録画されるのでしょう? 防犯カメラ映像の録画は主に次の4種類のデバイスで行われています。 適切な録画デバイスを選択するには、下記の項目を考えて決めてください。
1)カメラの台数
2)録画期間
3)録画解像度
4)録画コマ数(FPS:フレームパーセコンド)
システムの心臓部である録画デバイスは、24時間365日の連続稼働に耐えうる『高耐久・専用設計』のモデルを選ぶことが、録画漏れを防ぐ唯一の方法です。
①ハードディスク(HDD)での録画の場合
HDDは磁気ディスクに読み書きする録画デバイスです。防犯カメラ・監視カメラの録画デバイスとして、大容量で比較的安価なデバイスで、現在の録画機の主流の録画デバイスです。お客様の中には高録画解像度で録画コマ数(FPS)も多く設定され、カメラの台数も多い場合は10TB(テラバイト)と大容量のHDDが必要な場合もあります。
②ソリッドステートドライブ(SSD)での録画の場合
SSDはフラッシュメモリーでの録画デバイスです。フラッシュメモリにデータを記録していくため、転送速度が速いのが特徴です。物理的に動く部分がないため衝撃にも振動にも強く、ほとんど無音で動作しますが、HDDと比べ高額なことが難点です。最近のパソコンではこのSSDが主流になってきています。防犯カメラ・監視カメラの録画機器は、固定された状態が多いので、メリットはあまりないかと感じます。
③SDカードでの録画の場合
SDカードはフラッシュメモリーに属するメモリ-カードです。メリットは軽量・コンパクトですので、防犯カメラ・監視カメラ本体に内蔵し録画することができます。デメリットは録画容量が大きいのが無く、短期間の録画用に使用されています。
④クラウドでの録画の場合
ネットワーク環境の高速化に伴い、クラウド上での防犯カメラ・監視カメラの映像録画サービスが提供されています。メリットはカメラのある場所に録画機を置く必要が無いことです。デメリットは、ネットワーク回線が必要・クラウドサーバーの使用料金が毎月発生することです。使用料金はカメラの台数・録画解像度・録画コマ数により変わります。
詳細は「防犯カメラ・監視カメラの録画デバイスに関して」を参照してください。
8. 保存期間:用途に合わせた「保存期間」
防犯カメラ・監視カメラはどのくらい録画保存期間を設定したらよいのでしょうか?
防犯カメラ設置の目的により様々だと思いますが、長期録画を行っていお客様は1年の録画保存期間を設定されています。下記にいくつかの場所により、目途となる録画保存期間を解説いたします。
①オフィスでの録画期間の目安
オフィス荒らし等なんらかの問題が発生した場合を考えてみましょう。問題が発生したのに気づき、録画映像を確認しバックアップをとるまでの期間が録画保存期間の最低の目安と考えます。企業様の連続休暇期間を仮に10日としますと、最低10日以上となります。少し余裕をみて14日程度の録画保存期間が目安となるでしょう。
②倉庫や工場での録画期間の目安
基本はオフィスでの録画保存期間の目安と同じ考えで良いかと思います。しかし倉庫や工場で考えておいた方が良い事は、倉庫への入荷・出荷の証拠保存や工場での製造物の品質確認の証拠保存です。これは各企業様での業容により大きく変わってきますので、よくご検討の上録画保存期間の設定を検討してください。
戸建やマンションの場合、どのくらいの不在期間があるかを基本にお考えください。不在期間が最大14日として、何らかのトラブルに気づき録画保存映像を確認しバックアップをとることを考えますと、その2倍から3倍程度が一つの目安となります。マンションの場合は、管理人様がおられる場合はトラブルに気づくのは早いかもしれませんが、管理人様が不在の場合は長めの録画保存期間の設定をお勧めします。
駐車場と言っても、時間貸しのコインパーキング・月極の駐車場・ショッピングセンターなどの駐車場などいろいろな駐車場がございます。録画保存期間の目安としてお考えいただきたいのは、駐車場の管理者が現場の確認に行かれる間隔です。仮に1週間に1回駐車場の現場に行かれるとすれば、最低その2~3倍の録画期間をおすすめします。現地への訪問が無い場合は、遠隔監視機能を活用することも一つの解決方法です。
介護施設や幼稚園・保育園も同様ですが、録画保存期間の設定は一概には決められません。施設の状況により様々でしょうが、トラブルが発生しその原因をみつけて証拠保存するには最低3ヵ月程度の録画保存期間が必要かと考えます。
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